フクヘン。鈴木芳雄さんは、アーティスト取材の手前で、どんな心積もりで、どんなリサーチをしているのか?

その秘伝の作法を垣間見れる、夜の勉強会

3月某日の横尾忠則さんアトリエ特別取材に向けて、深掘りしていきます。

この勉強会に(リアルorリモートで)参加いただいた方を優先に、3月某日の横尾忠則さんアトリエ特別取材へご案内します。
特別取材はビジュヘン。部員限定(有料)かつ定員に限りがありますので、あらかじめご了承ください🙏


取材に参加できない地方部員の方も、横尾さんへの質問などを託していただいたり、リモート参加も大歓迎です。

横尾さんの画集などお持ちの方は、ぜひ、当日ご持参ください。

フクヘン。
鈴木芳雄(すずき・よしお)

1958年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。82年、マガジンハウス入社。ポパイ、アンアン、リラックス編集部などを経て、ブルータス副編集長を約10年間務めた。担当した特集に「奈良美智、村上隆は世界言語だ!」「杉本博司を知っていますか?」「若冲を見たか?」「国宝って何?」「緊急特集 井上雄彦」など。現在は雑誌、書籍、ウェブへの美術関連記事の執筆や編集、展覧会の企画や広報を手がけている。美術を軸にした企業戦略のコンサルティングなども。共編著に『村上隆のスーパーフラット・コレクション』『光琳ART 光琳と現代美術』『チームラボって、何者?』など。明治学院大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。
https://x.com/fukuhen  


https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00223
横尾忠則 連画の河 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM
「絵は、本当にわかりません。絵のほうが僕をどこかに連れていく。僕は、ただ描かされる。そのうち、こんなん出ましたんやけど、となる」――横尾忠則(2023年6月)様々な手法と様式を駆使し、多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続ける破格の画家・横尾忠則(1936-)。半世紀前の1972年のニューヨーク近代美術館での個展開催が示すように、その作品は早くから国際的に注目され、近年の国内では新作を含む大回顧展「GENKYO 横尾忠則展」(愛知県美術館・東京都現代美術館・大分県立美術館、2021-22年)、新作約100点による「横尾忠則 寒山百得」展(東京国立博物館・横尾忠則現代美術館、2023-24年)をとおして、息の長い驚異的な創造力が注目を集めています。2023年春、からだの衰えに淡々と応じつつ、テーマも決めずに大きなキャンバスに向かううち、横尾の「連歌」ならぬ「連画」としての制作が始まります。和歌の上の句と下の句を複数人で分担して詠みあうのが連歌ですが、横尾は昨日の自作を他人の絵のように眺め、そこから今日の筆が導かれるままに描き、明日の自分=新たな他者に託して、思いもよらぬ世界がひらけるのを楽しんでいました。この「連画」は、気づけば川の流れのなかにありました。遠い昔に郷里の川辺で同級生たちと撮った記念写真。そのイメージを起点に、横尾の筆は日々運ばれます。滝、あるいは水は横尾の作品の重要なモチーフの一つですが、いま、その絵画世界は悠然たる大河となって、観客の前に立ち現れるのです。さまざまなイメージが現れては消え、誰も見たことがないのになぜか懐かしくもある光景――生も死も等しく飲みこんで、「連画の河」は流れます。150号を中心とする新作油彩画約60点に、関連作品やスケッチ等も加え、88歳の横尾忠則の現在をご紹介します。
www.setagayaartmuseum.or.jp